制作日記

自分の知らない世界が!

 生まれながらにして、他の馬より速く走ることを宿命づけられているサラブレットたち。
そして、そんな馬たちを育てることに情熱を注いでいる人たちがいる。それが競馬の醍醐味の一つです。

 入社して半年が経ち、色々な番組を体験しました。スポーツ、旅、生活情報、報道と、どの番組においても多くの発見があります。中でも、私が担当している『ウイニング競馬』(TX毎週土曜日15時00分~16時00分 ※BS-J 14時30分~)では自分の知らない馬の世界、価値観がありました。
入社する前まで私は競馬に全く触れたことがありませんでした。競馬のイメージといえば、“おじさんたちが夢中になっている賭け事”。決してプラスの印象ではありません。
 しかし、実際に取材してみると、ただの馬の競走ではないことはすぐに分かりました。
馬主、牧場長、調教師、騎手と多くの人たちが心血を注いで1頭の馬を勝たせようとする“物語”、それが競馬の本質なのだと知ることができました。“自分の知らない世界がある!”私は番組に対するモチベーションが高まっていくのを感じました。
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 2015年11月1日。競馬界で最も長い歴史と伝統を持つレースの1つ、「天皇賞・秋」が東京競馬場にて行われました。古馬(4歳以上の馬)たちの頂点を決めるこの一戦を、私は取材に行きました。
500キロのサラブレットたちが約60㎞/hの速さで駆け抜ける姿はとても格好よく、
近くで見ていて、ものすごい迫力を感じました。
 この場内の興奮をいかに視聴者に伝えるか、これがスポーツ中継の神髄です。
1つのシーン、テロップを熟考して放送する。現場の熱を伝えることに私たち作り手は心血を注ぎます。1つのことに真剣に打ち込むというのは競馬も番組制作も同じなのです。

最後に今感じている、スポーツ中継の面白さを伝えたいと思います。
「スポーツは筋書きのないドラマ」という言葉があります。
状況が一瞬でガラッと変わることも多々あります。その変化に柔軟かつ的確に対応していく。自分で判断して、理想の画が撮れたとき最高の達成感を得ることができる。テレビマンとしてのやりがいを与えてくれる最高の環境です。
1年目だからという理由は現場には通用しません。私も考えて行動するということだけは怠らないように先輩の背中を追っています。人によって、タイミングによって、判断は変わってきます。ルーティンワークのない刺激的な現場がここにはあり、自分を成長させてくれるのだと思っています。
このスポーツの興奮をいつか自分の手で視聴者に伝え、会場に満ちている熱気を共感したい。この一心で今、番組制作に携わっています。

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